遮熱カーテンの限界はどこまで?効く範囲と正しい使い方を解説
遮熱カーテンに買い替えたのに、部屋の暑さがあまり変わらない。そう感じたことのある方は少なくありません。カーテンは窓の内側で日射を遮る道具であり、外側で遮る道具とは仕組みが異なります。この違いを知らないまま「効果がない」と判断してしまうのは、少しもったいない話です。
この記事では、遮熱カーテンがどこまで効くのか、そしてどこから先は届かないのかを整理します。製品を否定する話ではなく、正しく期待するための前提を知っていただくための記事です。
作成者 渡邉 超(一宮番匠株式会社 代表/エコ断熱工房 マドカラリノベ) 1級建築施工管理技士・2級建築士・愛知県木造住宅耐震診断員 プロフィール
作成日 2026年9月13日 最終更新日 2026年9月13日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約7分
遮熱カーテンは、何をどこまで遮る道具ですか?
遮熱カーテンは窓の内側で、室内に入ろうとする日射を反射・遮断する道具です。生地に特殊な加工が施されており、通常のカーテンより日射を通しにくくなっています。ただし窓の外側で遮る方法とは違い、日射はすでにガラスを通過したあとに遮ることになります。
この違いから、遮熱カーテンは「日射を防ぐ」効果は期待できても、「ガラス自体の熱を下げる」効果は限られるという性質が見えてきます。ガラスは日射を受けて温まり、その熱はカーテンを閉めていても室内側にある程度伝わります。
閉め切っているのに暑さを感じるのは、なぜですか?
主な理由はガラスとカーテンのあいだに、温まった空気がこもってしまうことです。カーテンを窓にぴったり密着させて閉めると、日射で温まったガラスの熱が、カーテンと窓のあいだの狭い空間にとどまりやすくなります。
日が沈んだあとも部屋の暑さが残っているなら、原因はカーテンではなく、日中に熱を持ったガラスや壁そのものにあります。この場合、カーテンをどれだけ工夫しても解決しにくい状態です。
カーテンの丈や裾の始末も、効果に関わります
カーテンの裾が床から浮いている、レールとの間にすき間がある、といった状態だと、温まった空気がそこから室内へ流れ込みやすくなります。裾を長めにして床に触れさせる、レール上部の隙間をふさぐといった工夫で、この流れ込みをある程度抑えられます。
厚手カーテンと遮熱カーテン、どちらを選べばよいですか?
目的によって選び方は変わります。冬の保温を重視するなら厚手カーテン、夏の日射対策を重視するなら遮熱カーテンが向いています。最近では両方の機能を兼ねた製品もありますが、どちらか一方に特化した製品より効果が控えめになることもあります。
| 重視したいこと | 向いているタイプ | 注意点 |
|---|---|---|
| 夏の日射対策 | 遮熱カーテン | ガラス自体の熱は下げられない |
| 冬の保温 | 厚手カーテン(断熱カーテン) | 日射対策としての効果は限定的 |
| 両方をある程度 | 兼用タイプ | 単機能タイプより効果が控えめなことがある |
迷った場合は、今いちばん困っている季節・時間帯はいつかを基準に選んでいただくと判断しやすくなります。窓ごとに使い分けるという方法もあります。
遮熱カーテンと、レースカーテンはどう組み合わせますか?
多くのご家庭では、レースカーテンと遮熱カーテンを2枚重ねで使われています。日中はレースだけ、夜間や強い日差しの時間帯は遮熱カーテンも閉めるという使い分けが一般的です。常に閉め切っておく必要はなく、時間帯に応じて開閉することでも効果の感じ方が変わります。
レースカーテンだけでは日射を通してしまうため、西日が強い時間帯だけでも遮熱カーテンを閉めることで、日射のピーク時間だけ効果的に遮るという使い方もできます。開けっ放しよりも体感が変わりやすくなります。
カーテンで足りない場合、次に何を確認すればよいですか?
カーテンを正しく使っても暑さが残る場合、窓そのものの性能を確認する段階に来ています。窓ガラスに手をかざして、離れていても熱が伝わるなら、それがサインです。
我が家は、カーテンで足りていますか?
当てはまる項目が多いほど、カーテンだけでは足りない範囲に原因がある可能性が高くなります。下のチェックは診断ではなく、状況を整理するためのものです。
カーテンで足りるかを見分けるチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | カーテンの効果が発揮されやすい条件です。使い方の見直しでさらに改善する余地があります。 |
| 2〜3個 | 閉め方や裾の始末に改善の余地があります。すき間を作る工夫を試してみてください。 |
| 4〜6個 | カーテンだけでは届かない範囲に原因があります。窓の性能そのものを確認したほうが、結果的に早く楽になります。 |
一宮市とその周辺への対応について
当社が施工事例ページで公開している主な施工対応エリアは、一宮市・名古屋市・江南市・稲沢市・岩倉市・犬山市・北名古屋市・扶桑町・大口町です。その他の周辺エリアも柔軟に対応しています。ご相談と現地調査は無料で、その場で契約をお願いすることはありません。
出典:当社の対応エリア(施工事例一覧掲載の「主な施工対応エリア」・2026年8月時点)
遮熱カーテンについて、よくいただくご質問は?
一宮市とその周辺のお客様から実際に伺った質問をまとめました。製品そのものの性能については、当社が把握している範囲でお答えしています。
遮熱カーテンと普通の厚手カーテンは、何が違いますか?
遮熱カーテンは生地に特殊なコーティングや裏地を施し、日射を反射・遮断する機能を持たせたものです。厚手カーテンは主に保温性を重視した生地であり、遮熱を主目的にした製品ではありません。
遮熱カーテンを閉め切っていれば、日中は安心ですか?
日射を室内に通しにくくする効果は期待できますが、ガラス自体が受けた熱がカーテンとの間にこもることがあります。閉め切るだけでなく、すき間の作り方にも意味があります。
遮熱カーテンで、電気代は下がりますか?
製品ごとの効果や電気代への影響について、当社は具体的な数値をお答えできる立場にありません。窓自体の断熱性能を上げる工事については、シミュレーションでの目安をお伝えできますので、あわせてご検討ください。
遮熱カーテンと内窓は、併用できますか?
できます。遮熱カーテンで日射を和らげつつ、内窓で窓自体の熱の出入りを抑えるという組み合わせも可能です。
見積りだけをお願いすることはできますか?
できます。ご相談と現地調査は無料で、その場で契約をお願いすることはありません。他社の見積りを持ってのご相談も承っています。
カーテンの色によっても、効き方は変わりますか?
一般的に、濃い色より薄い色のほうが日射を反射しやすいとされています。ただし遮熱カーテンは生地の裏地やコーティングで機能を持たせているものが多く、色だけで単純に効果を判断できるとは限りません。製品の仕様表を確認していただくのが確実です。
カーテンと内窓、組み合わせて使うこともできます
遮熱カーテンと窓そのものの対策は、どちらか一方を選ぶものではありません。日中の日射はカーテンで和らげ、窓自体の熱は内窓で抑える、という組み合わせも可能です。既存のサッシを壊さないため、カーテンと内窓は干渉せず併用できます。
今のカーテンを、活かすためにできることは?
すでに遮熱カーテンをお使いの方は、買い替える前に閉め方・すき間の作り方を見直すだけで変わることがあります。窓から少し離す、裾を長めにする。この2点だけでも、体感が変わることがあります。
01すき間|窓に密着させすぎていないか
02裾の始末|床やレールとのすき間がないか
03日没後|日が落ちたあとも、その部屋だけ暑いか
04窓の様子|大きさ・向き・ガラスの枚数
この4点を確認していただいたうえで、それでも暑さが残るようでしたら、窓そのものを見る段階です。分からない項目があっても構いません。現地で一緒に確認します。写真だけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
カーテンで足りない部分を、現地で確かめる
窓の写真だけでもかまいません。現地調査ではサーモグラフィカメラで熱の出入りを確認し、必要な範囲と概算をお伝えします。ご相談と現地調査は無料です。
この記事に関連するページ
この記事と関連するブログ情報
あなたのお悩み解決に役立つ記事をピックアップ
このブログ記事と関連するページ
暮らしを快適にするお役立ち情報をチェック
-
施工事例
実際に行った窓断熱や一部屋断熱、まるごと断熱の施工事例を紹介。ビフォーアフターの比較やお客様の声を交えて、リフォーム後の快適さや効果を具体的にイメージできるページです。
実際に行った窓断熱や一部屋断熱、まるごと断熱の施工事例を紹介。ビフォーアフターの比較やお客様の声を交えて、リフォーム後の快適さや効果を具体的にイメージできるページです。詳しく見る -
使える補助金制度
窓断熱や断熱リフォームに活用できる補助金情報を紹介。上限金額や対象条件など、申請前に知っておきたい情報を整理し、賢く補助金を利用してリフォーム費用を抑える方法をお伝えします。
窓断熱や断熱リフォームに活用できる補助金情報を紹介。上限金額や対象条件など、申請前に知っておきたい情報を整理し、賢く補助金を利用してリフォーム費用を抑える方法をお伝えします。詳しく見る -
効果とメリット
窓断熱や一部屋・まるごと断熱リフォームによる具体的な効果やメリットを紹介。冷暖房効率の向上、光熱費削減、結露対策など、施工後の生活がどのように快適になるかをわかりやすく解説しています。
窓断熱や一部屋・まるごと断熱リフォームによる具体的な効果やメリットを紹介。冷暖房効率の向上、光熱費削減、結露対策など、施工後の生活がどのように快適になるかをわかりやすく解説しています。詳しく見る -
よくあるご質問
お客様からよく寄せられる窓断熱や断熱リフォームに関する疑問をQ&A形式でまとめたページ。工事期間や費用、効果の目安など、検討中の方が安心してリフォームできる情報を提供します。
お客様からよく寄せられる窓断熱や断熱リフォームに関する疑問をQ&A形式でまとめたページ。工事期間や費用、効果の目安など、検討中の方が安心してリフォームできる情報を提供します。詳しく見る -
暮らしの悩みを窓断熱で解決
冬の寒さや夏の暑さ、結露や音の問題など、住まいの悩みを窓断熱で解決する方法を紹介。簡単な工夫や施工例を通して、快適な暮らしを手に入れるための具体的な解決策を提案します。
冬の寒さや夏の暑さ、結露や音の問題など、住まいの悩みを窓断熱で解決する方法を紹介。簡単な工夫や施工例を通して、快適な暮らしを手に入れるための具体的な解決策を提案します。詳しく見る -
3つの選ばれる理由
当社の窓断熱・断熱リフォームが多くのお客様に選ばれる理由を紹介。スピード対応、特化した技術、補助金活用など、他社との違いや強みをわかりやすく伝えるページです。
当社の窓断熱・断熱リフォームが多くのお客様に選ばれる理由を紹介。スピード対応、特化した技術、補助金活用など、他社との違いや強みをわかりやすく伝えるページです。詳しく見る -
まるごと断熱
住まい全体を包み込むまるごと断熱の施工内容や効果を紹介。全室の温度を均一に保ち、冬も夏も快適に過ごせる住環境を実現するリフォーム方法やメリットを詳しく解説します。
住まい全体を包み込むまるごと断熱の施工内容や効果を紹介。全室の温度を均一に保ち、冬も夏も快適に過ごせる住環境を実現するリフォーム方法やメリットを詳しく解説します。詳しく見る -
一部屋断熱
寝室やリビングなど一部屋だけを効率的に断熱する施工方法を紹介。工期が短く、手軽に冷暖房効率を改善できるポイントや、快適性向上の事例をわかりやすく解説しています。
寝室やリビングなど一部屋だけを効率的に断熱する施工方法を紹介。工期が短く、手軽に冷暖房効率を改善できるポイントや、快適性向上の事例をわかりやすく解説しています。詳しく見る -
窓断熱
今ある窓に工夫や内窓の設置を行う窓断熱の効果とメリットを紹介。結露や寒さ、暑さ、騒音などの問題を改善し、住まいを快適にする施工方法や実例をわかりやすくまとめたページです。
今ある窓に工夫や内窓の設置を行う窓断熱の効果とメリットを紹介。結露や寒さ、暑さ、騒音などの問題を改善し、住まいを快適にする施工方法や実例をわかりやすくまとめたページです。詳しく見る