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窓の断熱で光熱費は年間いくら下がる?2.2万円の中身とは

窓の断熱で光熱費は年間いくら下がる?2.2万円の中身とは

「窓を高断熱にすると、光熱費が年間2.2万円から2.7万円下がります」。これは日本サッシ協会が公表している試算で、当社のシミュレーションページにも掲載しています。ただ、この数字だけを見て「うちも同じくらい下がるはず」と考えると、見込みが外れることがあります

この記事では、2.2万円から2.7万円という幅がどこから来ているのか、そしてご自宅に近い数字をどう考えればよいのかを整理します。

作成者 渡邉 超(一宮番匠株式会社 代表/エコ断熱工房 マドカラリノベ) 1級建築施工管理技士・2級建築士・愛知県木造住宅耐震診断員 プロフィール

作成日 2026年9月4日 最終更新日 2026年9月4日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約8分

2.2万円から2.7万円というのは、何の数字ですか?

日本サッシ協会が公表している試算で、関東から九州にかけての6地域の戸建てを想定したモデル住戸について、窓を高断熱化した場合の光熱費の削減額を計算したものです。冷暖房を合算した年間の目安として示されています。

日本サッシ協会の試算による窓の高断熱化での光熱費削減額が年間2.2万円から2.7万円の幅で示されていることを帯で示す図 図1 試算が示す削減額の幅 2.2万円 2.7万円 この幅は、想定する地域や住宅の条件によって生まれています。 モデル住戸の試算であり、冷暖房を合算した年間の目安です。個別の住宅で同じ額になることを保証するものではありません。 出典:日本サッシ協会 2025(当社シミュレーション掲載・2026年8月22日確認)

出典:日本サッシ協会 2025(当社 光熱費シミュレーション冒頭に掲載・2026年8月22日確認)

なぜ2.2万円から2.7万円まで、幅があるのですか?

試算は「関東から九州にかけての6地域」という広い範囲を想定しています。地域によって冷房が必要な期間も、暖房が必要な期間も変わるため、同じ工事をしても削減額は一律になりません。これが2.2万円から2.7万円という幅になって表れています。

もうひとつの理由は「モデル住戸」という前提です。窓の枚数、窓の面積、断熱前の性能がある一定の条件で計算されています。ご自宅の窓の数や大きさがこの条件と違えば、削減額もこの幅からずれます。

想定地域の違いと住宅条件の違いという2つの要因が組み合わさって削減額に幅が生まれることを示す図 図2 試算の幅が生まれる2つの理由 STEP 1 地域の違い 冷房期間が違う 暖房期間が違う STEP 2 住宅条件の違い 窓の枚数・面積 断熱前の性能 STEP 3 2つが重なる 幅のある試算に なっている 地域と住宅条件、どちらか一方だけでは説明できない幅です。 試算の詳しい前提(地域区分や窓の条件の具体的な数値)は公表資料に記載がなく、当社では確認できていません。 出典:日本サッシ協会 2025(2026年8月22日確認)

うちの場合は、どちらに近くなりますか?

正直なところ、当社から「あなたの家は2.5万円です」と断定することはできません。ただし、削減額が上に寄りやすい条件と、下に寄りやすい条件は考え方として整理できます。

条件 削減額が上に寄りやすい 削減額が下に寄りやすい
冷房・暖房の期間長い地域短い地域
窓の面積大きい・枚数が多い小さい・枚数が少ない
断熱前の窓の性能低い(改善の余地が大きい)すでに一定の性能がある

出典:日本サッシ協会 2025の試算に基づく当社の整理(2026年8月22日)。公表資料に地域区分や窓条件の詳細な記載がないため、一般的な傾向としての整理です。

当社が施工した名古屋市の事例では、家全体のほぼすべての窓に内窓を入れています。このように窓の枚数が多い工事は、モデル住戸の条件に近づきやすいと考えられます。一方、窓1か所だけの工事では、削減額もそれに応じて小さくなると見るのが自然です。

自分の条件に近い数字を出すには

当社のシミュレーションページでは、部屋の広さや設定温度を選んで、冷房費の目安を試算できます。この試算はモデル住戸の年間削減額とは別の計算で、エアコンの消費電力・設定温度・電力単価・冷房期間という4つの前提を出典つきで公開しています。2.2万円という数字よりも、ご自宅の部屋の広さに近い数字を確認したい場合はこちらが向いています。

出典:当社 光熱費シミュレーション「この試算の計算式と根拠(出典つき)」(2026年8月22日確認)

自治体や国の試算でも、同じ数字が出てきますか?

当社が確認できているのは日本サッシ協会の試算のみです。国や自治体が別の試算を公表しているかどうかは、当社では網羅的に確認できていません。複数の試算を比べて数字を選ぶ、ということは当社では行っていません。ひとつの出典を、条件つきでそのままお伝えする方針です。

数字が複数あると、都合のよいほうを選んで見せているのではと思われるかもしれません。当社としては出典をひとつに絞り、その条件(モデル住戸・冷暖房合算・年間目安)を必ず併記することで、誤解を避けたいと考えています。

この金額を、工事を決める根拠にしてよいですか?

慎重にお考えください。2.2万円から2.7万円は、工事費用を回収する計算には使えません。工事費用は窓の枚数・サイズ・製品の性能で決まり、住宅ごとにまったく違うためです。削減額だけを見て「何年で元が取れる」と計算することは、当社からはおすすめしていません。

当社が現地調査でお伝えしているのは、光熱費の削減は、工事で得られる変化のひとつに過ぎないということです。結露が減る、部屋の温度差が小さくなる、窓際の冷気や熱がやわらぐといった変化も、同じ工事から生まれます。金額だけで判断すると、こうした部分が見落とされます。

我が家は、削減額が期待しやすい条件ですか?

当てはまる項目が多いほど、削減額が試算の上のほうに寄りやすい条件が揃っています。下のチェックは診断ではなく、状況を整理するためのものです。

削減額が期待しやすい条件かを見分けるチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜2個削減額は試算の幅の下寄りになりやすい条件です。快適さの変化も含めてご検討ください。
3〜4個試算の幅の中ほどが目安になりそうです。窓の枚数と面積を現地で確認すると精度が上がります。
5〜6個削減額が上に寄りやすい条件が揃っています。工事後の変化も出やすい状態です。

一宮市とその周辺への対応について

当社が施工事例ページで公開している主な施工対応エリアは、一宮市・名古屋市・江南市・稲沢市・岩倉市・犬山市・北名古屋市・扶桑町・大口町です。その他の周辺エリアも柔軟に対応しています。ご相談と現地調査は無料で、その場で契約をお願いすることはありません。

出典:当社の対応エリア(施工事例一覧掲載の「主な施工対応エリア」・2026年8月22日確認)

光熱費の試算について、よくいただくご質問は?

一宮市とその周辺のお客様から実際に伺った質問をまとめました。試算の数字については、当社が把握している範囲で正直にお答えしています。

2.2万円と2.7万円、どちらに近くなりますか?
地域や住宅の条件によって変わるため、当社から一律には申し上げられません。冷房期間が長い地域、窓の面積が大きい住宅ほど、削減額は上のほうに寄りやすい傾向はあります。ご自宅に近い値を知りたい場合は、当社のシミュレーションで部屋の広さを入れて試算してください。

この金額は、何年で元が取れる計算ですか?
当社からは申し上げられません。工事費用は窓の枚数・サイズ・製品の性能で変わり、削減額も住宅ごとに異なるためです。「元を取る」という考え方自体が、必ずしも適切な判断基準とは限りません。快適さや結露の解消など、金額に表れない変化も含めてご検討いただくことをおすすめしています。

暖房費は、この金額に含まれていますか?
含まれています。日本サッシ協会の試算は冷暖房を合算した年間の目安です。冷房だけ、暖房だけの内訳は公表されていません。

うちは電気代がもっと高いので、削減額もその分大きくなりますか?
そうとは限りません。この試算はモデル住戸を前提にしたもので、電力単価の違いをそのまま反映するものではありません。電力単価が高い契約の方が、結果として削減額が大きくなる可能性はありますが、当社が保証するものではありません。

見積りだけをお願いすることはできますか?
できます。ご相談と現地調査は無料で、その場で契約をお願いすることはありません。他社の見積りを持ってのご相談も承っています。

この数字を、どう使えばよいですか?

2.2万円から2.7万円という数字は「窓の断熱には、これくらいの効果が見込める分野だ」という目安として使っていただくのが適切です。見積りの根拠や、工事費用を回収する計算には使わないでください。

年間2.2万円から2.7万円という試算を目安として使う場合と根拠として使う場合の適切さを示す図 図3 この数字の使い方 工事の効果分野の目安として 適切な使い方 ご自宅に近い試算を出す入口として 適切な使い方 工事費用の回収計算の根拠として おすすめしない 目安として使うか、精密な計算の根拠として使うかで、この数字の適切さは大きく変わります。 当社の整理であり、数値そのものの正確性を示すものではありません。 出典:日本サッシ協会 2025の試算に基づく当社の整理(2026年8月22日)

01目安として受け止める|「これくらいの分野の効果」と捉える

02自分の条件に近づける|シミュレーションで部屋の広さを入れる

03金額以外の変化も見る|結露・温度差・冷気なども含めて考える

04現地で確認する|窓の枚数と面積を実際に測る

この4点を押さえていただくと、数字に振り回されずに、ご自宅にとって意味のある判断がしやすくなります。

まずは、ご自宅の条件で光熱費を試算してみる

部屋の広さや設定温度を入れると、冷房費の目安を確認できます。計算の前提と出典もそのページに明記しています。そのうえで現地調査をご希望の場合も、費用はかかりません。

光熱費シミュレーションを試す

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