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木曽川の近くは家が寒い?立地ではなく窓の個体差で決まる理由

木曽川の近くは家が寒い?立地ではなく窓の個体差で決まる理由

「うちは木曽川が近いから、風が通って冬は寒いんです」。ご相談のときに、こういう言い方をされる方は少なくありません。ご本人のなかでは、寒さの理由がもう決まっている状態です。

ただ、この説明にはひとつ困ったところがあります。立地は変えられないので、そこで話が止まると次に何をすればいいのかが出てこないのです。この記事では、立地の話をいったん脇に置いて、同じ地域でも家によって寒さが違う理由を、実際に現地で見てきた立場からお伝えします。

作成者 渡邉 超(一宮番匠株式会社 代表/エコ断熱工房 マドカラリノベ) 1級建築施工管理技士・2級建築士・愛知県木造住宅耐震診断員 プロフィール

作成日 2026年9月1日 最終更新日 2026年9月1日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約8分

木曽川の近くだから寒い、で合っていますか?

半分は合っていて、半分は先に進めません。風を遮るものが少ない土地で、体感として寒く感じることは十分にあり得ます。ただし当社は「川から何メートル以内だと何度低い」といった数字を持っていません

気象台の観測点は市町村の単位で置かれているため、川からの距離ごとの気温差を示す公的なデータもありません。つまり立地を理由にすると、確かめようがないところで話が終わってしまいます。一方で、窓がどれだけ熱を逃がしているかは、その場で測れます。

立地を理由にすると確かめようがなく対策が決まらないのに対し、窓は現地で測って範囲を決められることを対比して示す図 図1 立地で説明する場合と、窓で説明する場合 窓で説明する 立地で説明する その場で測れる どの窓かまで分かる 対策の範囲が決まる 費用の見当がつく 確かめる方法がない どの部屋かも決まらない 対策が出てこない 毎年同じ話に戻る 立地は変えられません。変えられるところから手を付けるほうが早く進みます。 当社は川からの距離と気温の関係を示すデータを持っていません。体感としての寒さを否定するものではありません。 出典:当社の現地確認の進め方(2026年8月時点)

同じ地域でも、家によって寒さが違うのはなぜですか?

同じ町内でも、同じ築年数でも、寒さの感じ方はまったく違います。理由は単純で、入っている窓が違うからです。窓は建てたときの仕様がそのまま残っている部分で、外から見ても中に入っても、性能の差は見た目にはほとんど出ません。

現地でよく出てくるのが「この窓は関係ないと思っていた」という言葉です。当社が江南市で施工した事例では、お客様が対象外だと考えておられたリビングの腰窓が、LDK全体の寒さの最大の原因でした。雨戸を閉めていても、アルミの枠やガラスを通じて冷気は入ってきます。

出典:当社の施工事例(江南市|LDK腰窓の内窓設置・2026年6月公開/2026年8月21日確認)

「小さいから」「閉めているから」は理由になりません

窓の大きさは、熱の出入りの量には関係します。ただし小さくても枠の性能が低ければ、そこは冷気の入口です。面積が小さいぶん見落とされやすく、結果として最後まで残ってしまいます。

雨戸やシャッターも同じです。風は止まりますが、枠とガラスの温度は下がったままです。朝、その窓のサッシに水滴が付いているなら、雨戸の内側で冷気が生まれていることになります。

見た目では分からない、というのはどういうことですか?

当社の現地調査ではサーモグラフィカメラを使い、どこから熱が出入りしているかを画像で確認します。目で見て「この窓は古そうだ」と判断するのではなく、実際の温度で並べ替えるためです。

とくに判断が難しいのが過去に一度改修されている窓です。当社が岐阜市で施工した洗面脱衣室の事例では、一度改修されていた窓の表面温度が29.5度でした。当時の窓枠の性能では、外気とほぼ同じ状態になっていたということです。改修済みかどうかと、いま断熱できているかどうかは別の話です。

出典:当社の施工事例および担当者の解説(お客様の声掲載・2026年8月21日確認)。表面温度は当社が現地で測定した実測値です。

窓の大きさや見た目ではなく、表面温度・サッシの素材・ガラスの枚数・結露の有無の順に確認していることを示す図 図2 現地で確かめている順番 窓の表面温度 測って比べる サッシの素材と枠の状態 目視と触診 ガラスの枚数と種類 見て確認 朝の結露の出方 お客様に伺う 窓の大きさ・見た目 判断材料にしない 大きさや見た目は最後です。先に測ってから、どの窓に手を入れるかを決めます。 確認の順番は現場の状況によって前後します。図は当社の考え方を示すものです。 出典:当社の現地確認の進め方(2026年8月時点)

工事をしないほうがよい、と申し上げることもあります

当社は名古屋市の事例で、規格外の特大のFIX窓についてお客様のご要望を受けて製作窓をご提案しましたが、搬入経路の確保が難しく施工の難易度も極めて高いと分かったため、話し合ったうえで施工を見送りました。すべての窓に手を入れられるわけではありません。

現地調査は、やる理由を探す場ではありません。「ここは効きます」と「ここはやめておきましょう」を同じ場で申し上げるための時間です。

出典:当社の施工事例(名古屋市|一軒まるごと内窓リフォーム・2026年6月公開/2026年8月21日確認)

隣の家と比べても、意味がないことがあります

「同じ間取りの隣家より、うちのほうが寒い気がする」というお話もよく伺います。ただ、建売の分譲地であっても窓の向きと、その前に何が建っているかは家ごとに違います。同じ図面でも、南側に隣家が建っているかどうかで日射の入り方が変わります。

さらに、入居後にどこを改修したかも家ごとに違います。隣家が数年前に窓を替えていれば、見た目が同じでも中身はまったく別の家です。比較の相手は隣家ではなく、去年の自分の家にしていただくほうが、判断の材料になります。

我が家の窓は、どこから冷えていますか?

当てはまる項目が多いほど、立地ではなく窓そのものに原因がある可能性が高くなります。下のチェックは診断ではなく、ご相談の前に状況を整理するためのものです。

立地か窓かを見分けるチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個立地や風の影響が大きい可能性があります。まず風の入る経路をご確認ください。
2〜3個窓の側に原因が混ざっている段階です。サッシとガラスの仕様を確認してみてください。
4〜6個立地では説明のつかない状態です。窓を1か所ずつ測ってから範囲を決めたほうが早く済みます。

木曽川の周辺への対応について

当社が施工事例ページで公開している主な施工対応エリアは、一宮市・名古屋市・江南市・稲沢市・岩倉市・犬山市・北名古屋市・扶桑町・大口町です。その他の周辺エリアも柔軟に対応しています。ご相談と現地調査は無料で、その場で契約をお願いすることはありません。

出典:当社の対応エリア(施工事例一覧掲載の「主な施工対応エリア」・2026年8月21日確認)

木曽川周辺の窓の寒さについて、よくいただくご質問は?

一宮市とその周辺のお客様から実際に伺った質問をまとめました。立地に関するご質問には、当社が持っているデータの範囲で正直にお答えしています。数字でお示しできないことは、できないとお伝えします。

木曽川の近くは、やはり他より寒いのですか?
当社は「川の近くだから何度低い」という数字を持っていません。気象台の観測点は市町村単位で置かれているため、川からの距離ごとの気温差を示す公的なデータもありません。当社が現地で確認しているのは、その家の窓がどれだけ熱を逃がしているかです。

雨戸を閉めていれば、窓の対策は要らないのではないですか?
雨戸を閉めていても、アルミの枠やガラスを通じて外の冷気は入ってきます。当社が江南市で施工した事例では、お客様が「関係ない」と考えておられた腰窓が、LDK全体の寒さの最大の原因でした。

小さい窓は、後回しでよいですか?
大きさだけでは決められません。小さくても枠の性能が低ければ、そこが冷気の入口になります。現地では大きさではなく、実際の熱の出入りを見て順番を決めています。

以前に窓を直したことがあるのですが、それでも寒いです。
過去に改修された窓でも、当時の窓枠の性能では外気とほぼ同じ状態になっているケースがあります。改修済みかどうかと、いま断熱できているかどうかは別の話です。

相談したら、必ず工事をすすめられますか?
いいえ。当社は搬入経路の確保が難しく施工の難易度が高いと判明した窓について、お客様と話し合ったうえで施工を見送ったことがあります。無理に進めることはしません。

立地の話は、どこで打ち切りますか?

打ち切るタイミングは決まっています。どの部屋が、いつ寒いかを言えるようになった時点です。ここまで来れば、あとは窓を測るだけで対策の範囲が決まります。

寒い部屋と時間帯を特定し、結露を確認し、窓の仕様を見て範囲を決めるまでの流れを4段階で示す図 図3 立地の話から抜け出す4ステップ STEP 1 部屋を特定 どの部屋か いつ寒いか STEP 2 結露を確認 朝、濡れているか サッシもか STEP 3 窓を測る 表面温度 サッシとガラス STEP 4 範囲を決める どこからやるか どこはやらないか 立地は最初の1行で終わりにして、2行目からは窓の話に移すのが早道です。 窓の仕様が分からなくても構いません。現地で一緒に確認します。 出典:当社の現地確認の進め方(2026年8月時点)

01寒い部屋|どの部屋が、何時ごろ寒いのか

02結露|朝、ガラスとサッシが濡れているか

03窓の様子|大きさ・ガラスの枚数・サッシの素材

04過去の工事|以前に窓を直したことがあるか

この4点が分かっていれば、初回のご案内で出せる精度が上がります。分からない項目があっても構いません。現地で一緒に確認します。

もうひとつ、寒い時期でなくても確認はできます。結露の出方だけは冬にしか見られませんが、サッシの素材とガラスの枚数は季節に関係なく分かります。冬になってから慌てるより、夏のうちに窓の仕様だけでも把握しておくと、寒くなってからの動きが早くなります。

立地ではなく、窓の状態から確かめる

まずは当社の無料診断で、ご自宅の窓がどの段階にあるかを整理してみてください。そのうえで現地調査をご希望の場合も、費用はかかりません。

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