お悩み解決 夏の悩み

濃尾平野の夏はなぜ蒸し暑い?夜も下がらない気温と窓の関係

濃尾平野の夏はなぜ蒸し暑い?夜も下がらない気温と窓の関係

日が沈んでも、外の空気がぬるいまま。窓を開けても入ってくるのは生ぬるい風で、結局その日も冷房を朝までつけたままにする。濃尾平野で夏を過ごしていると、そういう日が何日も続きます。

この記事では、一宮市の最寄りである名古屋地方気象台の平年値をもとに、夜になっても気温が下がらないという事実を確かめたうえで、冷房を使い続けたときに費用がどう積み上がるのか、そして窓の断熱がそこにどう関わるのかを整理します。

作成者 渡邉 超(一宮番匠株式会社 代表/エコ断熱工房 マドカラリノベ) 1級建築施工管理技士・2級建築士・愛知県木造住宅耐震診断員 プロフィール

作成日 2026年8月31日 最終更新日 2026年8月31日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約8分

夜になっても気温が下がらないというのは、本当ですか?

名古屋地方気象台の平年値では、8月の日最低気温が24.7℃です。これは1991年から2020年までの30年平均であり、「暑い日の記録」ではなく平年の値です。一日でいちばん気温が下がる時間帯でも、24℃台までしか下がらないということになります。

名古屋地方気象台の平年値で、8月の日最低気温が24.7℃と冬季に比べ突出して高いことを示す図 図1 名古屋の日最低気温(平年値) 8月 24.7℃ 11月 8.6℃ 3月 4.6℃ 12月 3.4℃ 1月 1.1℃ 夏は、一日の底が下がりません。冬の朝と比べると差がはっきりします。 一宮市には気象台がないため、最寄りの名古屋地方気象台の値を目安としています。お住まいの場所によって実際の値は前後します。 出典:気象庁「過去の気象データ・平年値(名古屋・1991〜2020年の30年平均)」(2026年8月21日確認)

冬であれば、夜のあいだに外気が下がるので、家に溜まった熱は朝までにある程度抜けていきます。夏はそれが起きません。外が冷えないので、家も冷めない。翌朝すでに暑いところから一日が始まる、という状態になります。

「窓を開ければ涼しくなる」が通じない時間帯があります

通風は本来、外の空気が室内より涼しいときに効く方法です。外気が24℃台までしか下がらない夜は、窓を開けても入ってくるのは24℃台の空気になります。湿度が高ければ、体感はさらに重くなります。結果として、冷房を切る選択肢が消えていきます。

冷房を使い続けると、費用はどう積み上がりますか?

金額の話をする前に、計算の前提を先にお示しします。当社が公開しているシミュレーションは、次の出典に基づいています。推定ではなく、どこから来た数字なのかを一つずつ確認できる形にしてあります。

前提 出典
エアコンの消費電力畳数別の定格 × 約75%JIS C 9612 期間消費電力量の算出手順/資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ
設定温度と電力27℃を基準に、1℃下げるごとに約13%増環境省
電力単価31円/kWh(税込)全国家庭電気製品公正取引協議会
冷房期間の日数日平均24℃以上の日数の目安=寒冷地 約60日〜蒸暑地 約180日冷房デグリーデーの定義(気象事典)/電力会社の試算例

出典:当社のシミュレーション(光熱費シミュレーション「この試算の計算式と根拠(出典つき)」・2026年8月21日確認)

ここで効いてくるのが、2つ目の「1℃下げるごとに約13%」です。暑いから設定温度を下げる、という行動がそのまま電力に跳ね返ります。窓の断熱が関わるのは、同じ体感のまま設定温度を上げられるかどうかという点です。

窓を高断熱にすると、年間でどのくらい変わるのですか

関東から九州にかけての6地域の戸建てを想定したモデル住戸の試算では、窓を高断熱化することで光熱費が年間およそ2.2〜2.7万円削減できると見込まれています。これは冷暖房を合算した年間の目安であり、個別の住宅で同じ額になることを保証するものではありません

出典:日本サッシ協会 2025(当社 光熱費シミュレーション冒頭に掲載・2026年8月21日確認)。モデル住戸の試算であり、冷暖房を合算した年間の目安です。

工事にかかる費用は、いくらですか?

当社が金額をお示しできるのは、実際に施工して公開している事例です。窓の断熱は夏と冬の両方に同時に関わるため、「夏のための工事」という切り分けはしていません。

事例 断熱総額 / 補助金額 工期・範囲
江南市|LDK腰窓52.5万円 / 16万円1日。リビングの腰窓1か所
名古屋市|家じゅう145.5万円 / 53.4万円1日。築14〜15年・ほぼ全ての窓

出典:当社の施工事例(施工事例一覧・2026年6月公開/2026年8月21日確認)。金額は各ページの掲載値です。工事内容が異なるため、単純な比較はできません。

国の補助制度も使えます。先進的窓リノベ2026事業では、内窓1製品あたりの補助額が窓の性能区分とサイズで定額に決まっており、住宅1戸あたりの上限は100万円です。ただし1申請あたりの合計補助額が5万円以上という下限があるため、窓1か所だけでは届かないことがあります。

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。要件と審査があり、申請すれば必ず受け取れるものではありません。本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事は、いずれも2026年8月21日時点で公式サイトに掲載されている内容です。交付申請は予算上限に達した時点で受付を終了します。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(環境省)/2026年8月21日確認

現地調査で熱の出入りを確認し、範囲と概算を出し、施工して完了するまでの流れを4段階で示す図 図2 相談から工事までの進み方 STEP 1 現地を見る 窓の仕様を確認 サーモグラフィで測定 STEP 2 範囲を決める どの部屋からか 補助の下限に届くか STEP 3 見積りを出す 断熱総額と補助額 工期の見込み STEP 4 施工・完了 既存サッシは壊さない 住みながら進められる 「いくらかかるか」は、範囲が決まってはじめて出せる数字です。 工期は窓の数と現場の状況によって変わります。当社の公開事例はいずれも工期1日です。 出典:当社の現地確認の進め方(2026年8月時点)

我が家は、夏の熱がどのくらい残っていますか?

当てはまる項目が多いほど、冷房の使い方ではなく家の側に原因がある可能性が高くなります。下のチェックは診断ではなく、ご相談の前に状況を整理するためのものです。

夏の熱の残り方を見分けるチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個今の使い方で大きな無理は出ていない状態です。まず設定温度の目安をご確認ください。
2〜3個熱が残りやすくなっています。窓の向きと大きさを確認してみてください。
4〜6個家に溜まった熱が抜けにくい状態です。窓の性能そのものを確認したほうが、結果的に早く済みます。

一宮市とその周辺への対応について

当社が施工事例ページで公開している主な施工対応エリアは、一宮市・名古屋市・江南市・稲沢市・岩倉市・犬山市・北名古屋市・扶桑町・大口町です。その他の周辺エリアも柔軟に対応しています。現地調査ではサーモグラフィカメラを使い、どこから熱が出入りしているかを画像で確認します。

出典:当社の対応エリア(施工事例一覧掲載の「主な施工対応エリア」・2026年8月21日確認)

濃尾平野の夏の暑さについて、よくいただくご質問は?

一宮市とその周辺のお客様から実際に伺った質問をまとめました。制度の要件は年度ごとに変わるため、着工前には必ず公式サイトの最新の公募要領をご確認ください。

設定温度を1℃上げれば、どのくらい変わりますか?
環境省は、27℃を基準として1℃下げるごとに約13%多く電力を使うとしています。逆に言えば、同じ体感で設定温度を1℃上げられれば、その分は減ります。窓の断熱は、この「同じ体感で」の部分に関わります。

光熱費が下がるという試算は、我が家にも当てはまりますか?
当てはまるとは限りません。公表されている年間およそ2.2〜2.7万円という数字は、関東から九州にかけての6地域を想定したモデル住戸の試算で、冷暖房を合算した年間の目安です。ご自宅の間取り・窓の数・使い方によって変わります。

冷房の効きが悪いのは、エアコンが古いからではないですか?
機器が原因のこともあります。ただし「買い替えたのに変わらなかった」という場合は、冷やした空気が窓から逃げている、あるいは窓そのものが熱を持っている可能性があります。現地ではその切り分けから行います。

一宮市の気温のデータは、どこの観測値ですか?
一宮市には気象台がないため、本記事では最寄りの名古屋地方気象台の平年値(1991〜2020年の30年平均)を目安として使っています。お住まいの場所によって実際の値は前後します。

見積りだけをお願いすることはできますか?
できます。ご相談と現地調査は無料で、その場で契約をお願いすることはありません。他社の見積りを持ってのご相談も承っています。

この夏のうちに、何をしておきますか?

夏のあいだにしかできないことがあります。暑い状態のまま、どの部屋がどう暑いのかを記録しておくことです。涼しくなってからでは、同じ確認ができません。

夏のあいだにしか確認できない項目と、涼しくなってからでも判断できる項目を対比して示す図 図3 夏のうちに確かめること/涼しくなってからでよいこと 夏のうちに あとでよい どの部屋が暑いか 何時ごろ暑いか 窓ガラスの熱さ 冷房の効き方 製品の型番選び 工事の日程 補助金の申請手続き 支払いの段取り 記録が残っていれば、涼しくなってからでも同じ精度で判断できます。 確認は現地で窓の仕様と熱の出入りを見たうえで行います。 出典:当社の現地確認の進め方(2026年8月時点)

01暑い部屋|どの部屋が、何時ごろ暑いのか

02朝の状態|起きた時点で暑いかどうか

03窓の様子|大きさ・向き・ガラスの枚数・サッシの素材

04冷房の使い方|設定温度と、つけている時間帯

この4点が分かっていれば、初回のご案内で出せる精度が上がります。分からない項目があっても構いません。現地で一緒に確認します。

この夏の暑さを、記録が残っているうちに確かめる

暑い部屋の写真だけでもかまいません。現地調査ではサーモグラフィカメラで熱の出入りを確認し、必要な範囲と概算をお伝えします。ご相談と現地調査は無料です。

無料で現地調査を依頼する

このブログ記事と関連するページ

暮らしを快適にするお役立ち情報をチェック